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第2回 「ジャン=ポール・エヴァン」がない都市大阪

  • okamori
  • 2017年1月19日
  • 読了時間: 3分

前回、第1回 憧れのショコラトリー「Maya」を探すで大阪に隠れ家的ショコラトリーが増えてきたという話題を出しましたが、今回は外資老舗ショコラトリーの閉店に関してです。

JEAN-PAUL HÉVIN JAPON 京都店

京都に「ジャン=ポール・エヴァン」の日本初路面店がオープンし話題を集める最中、大阪駅直結の「イセタンフードホール ルクアイーレ店」が2017年1月26日(木)をもって営業を終了します。 高島屋を含め、他の百貨店の圧力と、大阪という土地柄にマッチせず、苦戦を強いられた大阪三越伊勢丹は何度もメディアで取り上げられていましたが、最後まで振るわず、2015年4月2日に「ルクアイーレ」として再出発。 現在は盛況とのことで、イスラエル発のチョコレートカフェ「MAX BRENNER CHOCOLATE BAR(マックス ブレナー)」の人気は今でも衰えません。これまでがらがらだった店内には若い女性客が激増しました。 そんな中、エヴァンのあるB2階の状況はイーレに代わる前とさほど変わりません。B1に人気パンケーキ店「サラベス」がありますが、そこらからグランフロントへ人が流れてしまうのでしょうか。上へと引き返す人の流れも多いように感じます。 ルクアB2に新たに出来たバルチカは割と盛況してるように思うのですが・・。 B2階菓子エリアはとても高級感に溢れ、阪急の華やかさには負けるものの洗練された空気が流れています。

エスカレーターを降りると、最上のマカロン店「PIERRE HERMÉ PARIS(ピエール・エルメ・パリ)」があり、続いて現れるのが、黒光りしたハコの「JEAN-PAUL HÉVIN(ジャン=ポール・エヴァン)」。

観光所化されてしまった百貨店(特にデパ地下)ですが、ここだけは空気が違った。

阪急百貨店は休日、人が多すぎて「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」まで到達するのが困難なほどで、水族館で水槽を覗くようにショーケースを眺める人の多さに、購買意欲を削がれます。

テンションが、上がらない。愛しのショコラを目の前にしても、幸せを感じないんです。

管理された気温・湿度と、洗練されたデザインとそして香りに興奮出来るのがショコラのブティックの魅力なのに・・。

ルクアイーレB2のエヴァンは、簡単には近寄りがたい雰囲気を醸しています。あの扉は適度に重く、覚悟を決めた者しか入れないのです。

私にとって、観光客を冷ややかに見るような、嫌な感情を抱かずに済む唯一の場所だったんです。ただ、空間と目の前の美しく恐ろしくおいしいショコラに集中できる特別な場所でした。

そんなエヴァンともあと数日でお別れ。変わりになるショコラトリーを見つけられずにいます。

大阪でショコラトリーと呼べるのは、後はハービスエントの「パレドオール」くらいではないでしょうか。ショコラもショコラショも最上ですが、以前バイトをしていて嫌なやめ方をしたので行きにくい・・。いや、そもそも、エヴァンの代わりを探すこと自体不可能なのです。

東京に次ぐ都市であるはずの大阪。でも、エヴァンが路面店を出したのは隣の京都。街並みがパリに似てる?本当に?

三越伊勢丹と同じで、信念曲げてまで大阪に媚びたくないんでしょ、というのが私の考え。他の百貨店に入ることはないでしょうし、エヴァンの雰囲気を壊さない街並みは大阪にはない・・。ハービスとかいいんじゃないかと思うんですけど、問い合わせたところ「今のところ大阪での営業予定はない」とのことです。

ショコラショとバレンタインショコラ

当たり前のようにショコラトリーが近くにあって、ご褒美とか、元気が欲しいときにふらっと立ち寄れる。贅沢言えばおいしいショコラショが飲める、大阪がそんな街になる日は果たして来るのでしょうか。

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